デイサービス事業所等も入れると、介護業界において高齢者を迎える介護施設も多くなってきましたが、施設介護の数量が拡大してくると、介護保険によって財政を圧するため、対策として政府は在宅介護を推し進めています。地域包括ケアシステムのプランニングを立ち上げ、年配者をエリアで面倒を見ていくスタンスに転換しています。
介護施設サイドでは、人手不足が悪化しています。介護施設、あるいは医療施設の現場においても、介護に関する業務の負担が増えて、介護スタッフは疲れきっています。また、介護に関する業務は、お世話自体が手で為されるのはいいとしても、他の業務が依然として非効率です。必要な関係書類の手書きはもちろんのこと、ICTがあまり導入されていません。老人社会化で現場の人手不足が悪化しているのに、コンピューターさえ取り入れられていない現場も多数あります。
こういった非能率で、なりてが少ない介護現場ですが、IoTの出現によって動きを見せようとしています。ベッドに対してセンサーを設けて、寝起きを管理下に置くことによって、夜間の巡回などを簡単にします。モニタリングにおいてIoTを活かし、スタッフのスマホに、クライアントの誰がベッドから離れているかが通知されることになります。ベッドのマットレス下に敷くバリエーションならば、クライアントの差し障りにもなりませんし、その上で寝起きするのみで、スマホに対して通知そのものが飛ぶので、夜の徘徊などを見守るのに役に立ちます。
IoTを取り入れた施設では、夜のコール数が減少したようです。これは、コール前に、スタッフが感付いて声掛けを実施することができることも関わっています。